2010年2月26日金曜日

得意な事と苦手な事

僕が働いている組織やその周りには、僕よりも優秀な人がたくさんいるので、

ありがたいフィードバックをもらう事があります。

この何年かで認識した得意な事と苦手な事
  • 得意な事 / 自然と心がけている事
    • 組織の雰囲気作り。和。調整。
    • 一人作業
    • IT(構築、実践)
    • 実行力。実行段階の計画作りや数字取り。
    • ルートセールス
    • 突発的なプレゼン、トーク、質疑応答
    • 何か新しい事を学んだり理解したり試したりする事、スピード、反射神経的なこと
  • 苦手な事
    • 戦略を練る事、自由なキャンパスに計画を作る事
    • マニュアル、資料作り
    • 繰り返し同じ事を伝える事
    • 意識的に人を育てる事
    • 人に仕事を振る事
    • 体調管理
こう見ると社会人としてもうちょっと改善してくださいというところもありますね。(汗)
COOタイプなんだろうか。 少なくともCEOっぽくはないわな。

とはいえ今後としては
  • 得意なところを伸ばし、苦手な事はクリティカルなものだけに特化した方が良いだろう
  • 来年度のカンボジアでは人材教育やマニュアル化が必要になるだろう
  • 戦略や計画は最低限で良い。優秀なスタッフがいるので。
  • 将来的には、もう少し人材育成のスキルをつけたい
ということを考えると、
  • 【自分で全部計画は立てない】計画は現状の延長線上のたたき台をきちんと作って議論の材料を提示する事
  • 【マニュアルの作り方は教えてもらう】マニュアル、資料作りは方針やフォーマットを他の人と相談して、実行を担当していく事
  • 【意識的な人材育成にもう少しチャレンジ】自分の固定の仕事は減らして、人材育成にチャレンジする事
  • 【マネジメントを洗練させる】手を変え品を変え、自分もスタッフもお客さんもマネジメントするべし。
という感じですかね。まとまり無いけど。
一口に仕事といっても色々な役割があって、色々な適正があるものですね。よかった。



2010年2月22日月曜日

予定の管理と日報

昨年の4月頃から、大体毎週やっている仕事上の習慣があります。

それは週の予定を立てるという事。

それも30分単位くらいでしっかり予定を立てます。
たとえば今週はこんな感じ。(中身についての細かい事は気にしないでください。)


大体4時半起床〜22時就寝で、お昼休みが2時間ということで、
その限られた時間予算をどう割り振るかをExcelで計算して、
そこからiCalのスケジュールを埋めていきます。

埋めていく過程で、次の作業を行っています。
  • 必要タスクの洗い出し
  • 仕事の段取り
  • 自分の役割と作業割り振りの乖離のチェック
  • MTGの日程調整や5分以下の細かい作業などは、スケジュールをたてながらこなしてしまう
なお、GTD的なタスクリストは別にあります。

このスケジューリング、非常に良いのは週の半ば、一日の半ばで何をするか悩まなくてすむ事。
そして、段取りが良くなる事ですね。なお、予定はGoogleCalendarでスタッフと共有しています。

休みはバッファもあらかじめ取っておくので、大きくずれる事がありません。
これは新しくうちに入ったスタッフから教えてもらったやり方で、DIPSというのをアレンジしているんだったと思います。

さておき、予定は立てられるようになったので、もっと実績をとらなきゃという話。
もうどう考えても日報を書く以外あり得ない。でも、まだかけていない。というか1年間とか続いた事が無い。自分のを見てくれる人がいないからかな。

iCalからテキストで予定を書き出すようなWidgetを作った事すら有るんですが、なかなか。
実績を管理しないと時間のマネジメントとは言えないので、もうちょっと頑張ってみます。



2010年2月21日日曜日

自分に何が足りないかという話。

結論が決まってるわけでもなくつらつらと。


そういえば最近髪を切りました。

韓国人経営のお店なんですが、カンボジア人に切ってもらいました。それにしても美人なのに笑顔が少ないっていうのはもったいないですね。その辺はやっぱり日本がサービスレベル高いなぁと改めて実感。
顔をTwitterにアップして言われて思い出した、「誰に似てるか」っていう話。
言われた事がある似ている人ランキングで言うと1.田中邦衛 2.高田延彦 3.長州小力です。 前半から後半にかけて自分の体重の状態とリンクしてます。
それは僕が何者であるかには関係あるんだろか。わからん。


まぁ冗談はさておき、自分の夢は決まった。じゃあどうやって夢に向かっていくかという事を考えております。

自分が夢だと思った事をきちんと本気で目指すのが、自分であると思うから。あれ、臭いな。

さて、そこで夢を目指すのに三木谷さん風に言えば「マインド」、「スキル」、「ナレッジ」の何が一番足りないんだろうか。もちろん全部足りないんだろうけども、今一番伸ばしたいものは何かという話。もっと言えば、ステータスを5ポイント成長させられるんだったらどこに振り分けますかという話。

マインドだな。まず先の事を考えすぎて浮ついている気がする。自分の使命はあと実質2年間程度でファクトリーを黒字化して累計100人にサービスを提供して現地化することなのに、どこかでそれに取り組みきっていないんだと思う。正直80%くらいはまじめに取り組んでると思うんだけど、創業当時の120%〜150%くらいの感じが減っている。

あの頃より仕事できるようになったから、アウトプットは増えてるんだろうけど、角度がなんか間違っている気がする。

決して残業しないと駄目とか言ってるわけじゃない。収益やスタッフ育成に対する覚悟をもう一段階成長させたい。このままだと、出来ても出来なくても後悔すると思う。目標をいかに早く、ギフトよろしくラッピングまでして前倒しして成功させるかということに、もっともっと本気になる。環境の問題じゃない、心のありようの問題。

目の前の一人一人に全力になることでしか自分の夢は叶わない。こんなに簡単な事なのに、「カンボジアは文化が違うから」とか「このスタッフはちょっと特殊だから」みたいな事を少しでも思ってしまっていた事が恥ずかしい。

20年後とか3年後のことを考えるのは良い。それは良くても、目の前にいる人や、目の前にある事業に本気である事は絶対に失っては駄目だ。今日に本気になれない人が、3年たってやりたい事が出来るわけがない。反省。

給料分の仕事はしています。でも、経営者が給料分の仕事をしてるから良いでしょ?って言ったらもう駄目でしょという話です。

夢へ向けてのステップを考えるつもりが、足下見直すだけになりましたがこの辺で。



2010年2月16日火曜日

ワーカーの送り迎え

12,3Kmくらい離れた遠い地域から自転車で通ってくれるワーカーが結構います。


ただ、かかるときは片道2時間くらいかかってしまうので、
大変だし、なかなか時間通りにもこれない、ということで
最近送り迎えを提供し始めました。

カートがついたバイクを購入し、ファクトリーから10Kmほどの集合場所まで
朝迎えに行っています。6時半集合かな。

結構人数が乗ってくるので多少大変みたいですが、
おかげで出席率が改善しました。
特にシングルマザーの方達が。

やっぱりファクトリーに来てくれると嬉しいですね。

このムービーは現在処理中です。すぐに再生可能になります。



目標を追う大切さ、あるいは生産性と出席率の話




今日は先週までの二週間の成績を発表する日でした。












実は今「生産力強化キャンペーン」を実施しています。


このキャンペーンでは1月の3・4週、2月の1・2週、2月の3・4週の二週間ずつをターンとしてまとめます。
そしてそれぞれのターンで目標設定とKPI設定を行い、達成具合に応じてボーナスを出すという仕組みになっています。

その話に絡めて、生産性を本気で改善したいと思っている事、
目標を追う大切さ、出席率の話をしたいと思います。



■生産性の話


生産力は生産高(作った製品が全部卸で売れたらいくらになるか?)ではかっていますが、
現在は下記のように分解しています。

生産力 = ワーカー人数 × ワーカースキルランク × スキルあたりの1日理想売り上げ × 出席率 × 生産参加率 × 生産性

スキルあたりの1日理想売り上げは定数なのと、人数、スキルランクはあまり変動が無いので、
目下最大の目標が生産性(=生産効率)の改善。次に出席率の維持、改善となっています。

ここで言う生産性というのは、制作に費やしている時間のうち、製品価値をつけている時間の割合の事です。商品を運んでるだけ、布を探してるだけ、ミスがあって作り直し、すべて製品価値が失われます。(言葉遣いは特に日本語では十分吟味していないので分かりづらかったら申し訳ない)。

毎日ファクトリーで様子を見ながら、改善した事が戻っていないか、困っている事はないかなどチェックしています。

具体的にはたとえば下記のような事です。
書いてみると当たり前のことばかりですが、
当たり前の事でも徹底できていないところがありました。

■少し前にやった事(例)
  • ファクトリーの整理整頓清掃
  • 生産の流れとレイアウトを合わせる(隣の工程は隣の場所に)
  • ファクトリー内の温度が高いので風通しを良くする
  • 生産途中でのチェックを強化して、製品ミスを事前に防ぐ
それらに加えて今回は、たとえば下記のような事をやりました
■今回やっている事(例)
  • 布のカッティングとい草の縫いの工程を別に分けて管理する
  • 営業と相談して、注文を入れ替えて、なるべく商品ごとにまとめて制作
  • ミシンがこわれたら、(中古なのでやっぱり良くこわれます)スタッフの修理を待たずに別の作業に取りかかるように指示
  • 健康問題のために、体操とストレッチを導入
  • 暑さ対策(屋根を一枚張る、Tシャツ推奨運動)
などなどです。出席関係などでもいくつかやっているのですが、それはまたの機会に。



■目標を追うのは良いよね、という話

で、何が言いたかったかというと、目標を追うのは良いね、という月並みな話。
一応目標達成すると、ワーカー全員に(出席状況に比例させてますが)わずかながらボーナスが出る用にもしています。

ボーナスは本当に大きなお金じゃなくて、正直農村のご飯一食分くらいの値段なんです。でも、やっぱり、何か自分たちが目標を持っていて、それを達成する事でいろんな人が喜ぶ(自分の仲間も、お客さんも、スタッフも)ということが分かると張り合いがでるんですね。

この前も「生産高をあげるためには、割の悪いこの商品はやめて、違う商品をもっと作った方が良いんじゃないか?」とかそういう意見が女性達から出てきて本当に嬉しかった。ご意見を受けて、値段あげましたけど(笑)

今日の成績発表の場でも結構真剣なまなざしで聞いてくれていました。

結果は残念ながら目標達成の9割程度だったので、ボーナスは半額なのですが、
「今回も頑張った。でも駄目だった。お客さんも僕たちの商品を待っている。次回も頑張ろう。まずは毎日来よう!」という話をしました。



■毎日来るということ

ちなみに毎日来るって、そこからかよ、って思う方多いと思いますが、
彼らが暮らしているのは農村ですし、家庭の事もたくさんあります。
いろんなことと同時並行でやってもらっているわけで毎日来るだけでも大変なのです。

それでも、ファクトリーは来れば来るほど、スキルがつきます。友達が出来ます。楽しい思い出ができます。喜ばれる喜びを味わえます。給料が増えます。そしてだから自信がつきます。生き抜く力がつきます。

だから毎日来て欲しい。

その思いを込めて、今回もこの二週間毎日来てくれた人を一人一人表彰しました。

あーもう言いたい事が多すぎてうまくまとまりません。

ファクトリーの一日の終わりにやるそのミーティングも本当にすてきなんです。
今日の良かったところ、良かった人を発表したり、
働く女性達から改善提案が出てきたり。
まだクメール語でスピーチする事は出来ずスタッフに翻訳してもらっている状態ですが、
いずれ自分の言葉で彼女たちと話したいと思います。
そうしたらもっと面白いんだろうなー。ワクワク。

ということでワクワクしたので寝ます。お休みなさい。


2010年2月14日日曜日

プノンペンの夕焼け

先週の土日を利用してプノンペンに行ってきました。


プノンペンはシェムリアップからバスで6時間ほどで行く事が出来ます。
なんですが、意外と遠く、なかなか行く事がありません。

第一に首都なんですが遺跡がありません。(関係ないか)
あと、その距離を考えるとバンコクにもいけちゃうので、バンコクの方が行きたいかなぁ。。。

うちのオフィスもあるんですが、僕はあまり用事もなく駐在してから2,3回くらいしか行っていません。

今回は全くの私用。先日アンコールワットマラソンで知り合ったお兄さんが、
3月末で帰ってしまうので、それまでに一度がっつり飲もうと、遠路はるばる行って参りました。

朝7時半のバスで出発し、プノンペンに着いたのが14時半。18時からの飲み会は何と最後は4時まで。。。
最後はカラオケに行きました。

しかし、さすが首都ですね。カラオケが新しい。2009年の曲まであって、まるで日本のカラオケ?でした。恐るべし。

近くて遠いプノンペンですが、機会を見つけてまた行きたいと思います。

ということで写真を二枚。

プノンペンから150Km、コンポントムという町で見つけた変なお店。
よくわかりません。。。

お邪魔した家から撮った夕陽。
日曜日の昼にバスで出発し、夜にはドンダイの町に帰ってくる事が出来ました。今度はもうちょっとゆっくりしたいな。



2010年2月13日土曜日

品質確認!

もう1年以上もくりかえし注文を頂いているお客様がいます。

日本人の方向けにお土産物を売っていらっしゃるのですが、
そこに来る方向けに私たちの商品も売って頂いています。

そのお客様にいつも頼んで頂いているのが、
ある大きなバッグなのですが、
品質をチェックするのが大変だったりします。

というのもこの側面に使っている黒い布の質があまり良くないので、
どうしても小さな小さな穴があいています。

それをチェックしてパッチをあてるために
一生懸命ワーカーが穴を捜しています。

ちゃんと作る前にもチェックしていますよ。ファクトリーは電気が無くたまに暗いときがあるので、壁際に行って確認です。




2010年2月9日火曜日

公教育ってもしかして無駄が多いんじゃないか?

アゴラとかで話題になっている事もあり、つれづれなるままに教育の無駄について考えてみた。


■前提として自分の話
まず自分の教育(された)遍歴について。たぶん特殊。つまらなくてゴメンナサイ。
  • 生まれも育ちも東京都
  • 小学校、中学校、高校と都内の私立一貫校に通わせてもらった
  • 古くは小学校受験のために、その後は小学生の3年生くらいからコンスタントに塾に通っていた
    • もっとも頻度が高くて、週に6クラス+家庭教師1日という時があった
    • 塾は、中堅〜大手学習塾(小学校だったら指導会とか、中学には行ってSEGとか)、小規模塾、個人塾など様々行かせてもらった。
    • Z会とかもやったきがするけどああいうのは続かなかった。すいません。
  • 大学は国立大学に一本受験し、現役合格。理系的なところ。
  • 大学は合計で1年分くらいしか行っていない。中退しました。今はNGOで働いています。
正直いくらかかってるんだっていうくらいお金もかかってるし、それなのに「塾行きたくない〜」とかだだこねた記憶もあるので、それをなだめすかして、褒めておだてて通い続けさせてくれた両親へ、本当にありがとう。
それなのに入った大学を辞めるとか鬼畜としか思えない。大学は卒業すべし。積極的に勧めるのは休学までだよ!

■受験勉強と勉強に対する考え方
塾での受験勉強はその後の大学の授業との関連を考えても
  • 勉強するという癖、習慣、楽しみを教えてくれた
  • 小手先のテクニックではなく、数学なら数学のおもしろさなどを丁寧に知る事が出来た
  • 自分が成長していく感じが体験できて自信になった
と言う体験を与えてくれたので個人的に評価しています。

一方学校では、部活や文化祭、生徒会などが一生の思い出となったし、チームワークや自分の甘さを体験する良い機会になった。
というかたまに6時限目が終わって生徒会から登校とかしていた。ゴメンナサイ。
授業をサボって生徒会室で寝ていたら先生に見つかって怒られたゴメンナサイ。


■結論めいた事。思った事
  • 自分にとって学校教育で学業を習うのは質、効率が悪かった。僕にとっては「塾」という民間の仕組みが良かった
  • カリキュラムなど一元的に決めて予算をつけて管理する公共事業だと、時代にそぐわなくなるんじゃないだろうか?それって税金の無駄遣いをしてないか?
  • そのすれ違うエネルギーを色々な事に活かせればきっと効率が良いのに。
  • なので下記のように教育制度を変えるのはどうだろうか?
    • 学校の授業は民間業者から入札、購入し、競わせながら提供するか
    • 義務教育時に利用者側にバウチャーを提供し、塾や学校などフラットに選べるようにする
    • 最低でも学校同士の授業単位、志望校受験対策単位での連携を行い、効率を図る
■思い出した事
高校の数学の熱血先生に「青木、俺の授業ってつまらなかったか?」って卒業後に聞かれた事がある。

結構好きな先生だったので、切なそうにそう聞かれたときは、なぜか自分がショックを受けた。
その先生の授業にかける情熱は非常に好意的に受け止めていたし、骨太な授業をしているように感じた。

ただ、確かに僕にとっては新しい知識も無く、おもしろみに欠けた。というか態度が悪かったです。ごめんなさい。特にあの頃は自分がそれ出来るぜ、というのを醸し出さずにはいられないイタいやつだったので。うぅ。恥ずかしい。

ともかく、それは単に僕は塾で先にやっていたというだけの話。

そして、僕が受験を経てに入ろうと思ったとき、学校の授業だけでは厳しかったと思う。下記の点で。
公教育の駄目だったところ
  • 僕の見てきた中では、学校の先生の能力が十分に高いと思えない
    • たとえば数学、受験数学に対する理解が浅い
    • 教え方が優れているか、人間としての尊敬できるかと言うと微妙
    • 受験経験も社会経験もあまり無い
  • カリキュラムも教科書も問題もテストもレベルが十分に高いとは思えない
    • 結構感動する問題とか、実際に4回くらいといてみたくなる問題とか、別解を考えるのに競い合った問題とかそういうのがあまり無い
  • 志望校をそろえる事が出来ない
    • 年間50人(?)とか合格者を出している高校はいざ知らず、普通の公立、私立校では、特定に志望校で対策出来るほど人数がいないはず
    • そのため、費用対効果を考えると、たとえば数学では全学年をレベルで4つに分けましょう、みたいな事になりがち。
  • クラスの人数多すぎ
自分の経験を、過度に一般化するつもりも無いし、
いった塾がたまたま良かったのかもしれない。
その可能性はある。

ただ、さっきの考察と矛盾するかもしれないが、自分が一番お世話になった塾は、教えているのが現役の東大生という若者にもかかわらず圧倒的に質が良かった。それはたぶん
塾の良かったところ
  • カリキュラム、教科書が良い
    • 東大なら東大の事が良く分かっている(暗記系はほぼ無いので基本からきちんと理解せねば、など)
    • 数学なら数学の事を本当に理解している人が書いている(SEGの社長みたいな人)
  • 先生の能力が高い
    教師として生きていくつもりは無くても、バイトとしてだったり、期間限定で教育に関わる事ができる優秀なリソースが社会にはある!!Teach for Americaだってそれを利用してるに違いない)
  • 塾は義務教育でないし乗り換えコストが低いので、評価が存在し競争が存在する
    • 生徒が塾に来続けてもらうために必死
  • (たぶんいった塾が特殊だったけど)学年じゃなくてレベルで分けていた。高一と高三が同じ授業を受けているとかもあった。
とかいろんな要素に支えられているように思う。あまり考察してないんだけど。

で、受験数学一つとっても、公教育にあのレベルに達するように思えない。だから、塾で学業をせねばと思うのはそれなりに妥当性がある。

■じゃあ何が問題か?1:教育格差から抜けられません
じゃあみんな塾に通えば、って通えませんよね。
松本さんがおっしゃるみたいに好きなサッカーが出来ないし、それ以上に普通お金をそんなにかけられません。

だから教育格差→生涯賃金の格差→次の世代の教育格差とかになって、貧富の格差が固定されやすい。

生まれた家の違いで受けられる教育の質が全然ちがくて、生涯賃金が統計的に差が出るとかなんなの、それと。(とはいっても統計的な妥当性は別に検証していないんだけど、どっかにソースがあるに違いない)

■じゃあ何が問題か?2:時間とお金とエネルギーの無駄遣いです!
あの数学の授業に出ていた僕の時間と、(40分の1くらいでも)僕に対して情熱をかけてくれた先生の時間には結構無駄が含まれていたと思う。

生産業とかだと乾いた雑巾を絞るくらいに無駄を削減するくせに、教育だと何でこんなに無駄が多いのかな。 とふと思った。

つまり教育にかけている税金に対して得られる効果が低くないですか?という話。税金の無駄遣い。
逆に言えば同じ教育効果をもっと安い税金で出せるかもしれない、という話。

税金はもう少し効果が超長期的で計りづらい、情操教育とか、国際交流とか、部活とかそういう事に使ったらいいと思う。受験とかセンター試験である程度効果が分かるような短期的なものは民間に競わせるべき。

ということで、下記の事を行えばもう少しマシになるんじゃないかな、と思ったので書きます。

■解決策1:最低でもやってほしい事
  • 学校の先生は実力を認識して勉強して欲しい
    • 良い学校の先生や、良い評判の塾の先生の授業などDVDで販売して見て欲しい
    • 教科書とかカリキュラム開発にはもっとプロが関わるべき
  • 授業に参加せずとも学業で十分なレベルを持っていれば単位を認定する
    • 特に数学、英語、理科などのレベルがはかりやすい授業に限定して言うと、です。
    • 情操教育とか、「出席させる事を通じて社会のルールを教えてるんだ」みたいのは授業参加以外の方法で代替できる。というか、もし万が一つまらない授業に無理矢理出されてたら悪影響です。
  • 塾や他の学校との提携
    • 和田中がSAPIX(だっけか?)入れたみたいに
    • たとえば学区の中で志望校ごとにまとめたクラス作るとか。
■解決策2:コンテンツプロバイダーとしての塾や企業の利用。担い手として大学生の利用。
  • 総合学習とかで少しずつ始まっている気がするけども、もっと徹底的に。
  • 健康診断はお医者さん呼んでくるように、先生は塾から呼んでくればいい
  • 特にインターネットを利用した授業を行う事で物理的な制約の解除、コストの削減を行うべし
  • 生徒から先生の評価や、実際の点数や出席率がどう変化しているかで評価する仕組み
  • 優秀な学生が、一生の仕事としてではないなら教育に関わりたいと思っている事は良くある。Teach for Americaもそうだし、確か教育の奨学金を自分で教えて返すみたいなビジネスモデルを最近聞いた。そういう人を利用すべし。大学の単位にしてもいいし、青年地方協力隊みたいにしたらどうでしょうか。
■解決策3:むしろバウチャーでユーザーに選ばせるのはどうか?
  • 教育に対するニーズなど多様化する中でほとんど学校単位でしか授業を選べない
  • 親が一番賢い選択をするとは言わないが、もう少し情報を提供した上で任せてしまった方が競争原理が働いて良いのではないか?
  • バウチャーだけで学校に行く事も出来るし、バウチャー+α自分でお金を出せば塾にも行ける、とかそういう風に選べるようになるとよいのでは。
  • 学校でしか提供しづらい、部活や文化祭、運動会や効果のはかりにくいマイナーな教科を学校でやったらどうか。まぁそれは必修にするとかバウチャーをあまり使わずにいけるとか政府が補助する必要があると思うけども。
調べて書いた物ではないので、「そんなものとっくに議論されて駄目だったから今の形におちついてるんだよ」とか「もうとっくにやってるわ」とか「はいはい外野は夢見てろよ」とかそういう事があれば教えてください。コメントしづらかったらTwitterとかで。教えてください。

バングラデシュでBRACというNGOがNon formal教育をものすごい規模で展開しているのを見て以来、教育は国の物という考えが無くなったので。

※ただ書いていてもう少し「受験」の方も変更する余地があるな、と思いました。



2010年2月4日木曜日

匠現る

やたら匠が現れる、そんな感じのリフォーム番組があったかと思います。


ともかくファクトリーの隣にある、染めを行っている小屋の屋根を直そうと言う話になりました。

そこで、呼ばれて飛び出てきた大工のおじさん(勝手に匠と呼びます)がこの方。

そのおじさんの号令の元、なんと全ワーカーが小屋の周りに集められ、手伝う事になりました。
正直その時点では「屋根直すのに何でみんなが必要なんだよ。忙しいんだよ!」と思っていました自分。


しかし、人が集まるやいなや、彼は驚くべき事を指示し、実際にやってのけたのだ。
まぁともかく、彼が指示したのは、小屋(柱付き屋根の事です)の移動。小屋一つ分を横に移動し、新たな穴に、柱を差し込みました。

そして、建物がまっすぐになるまで、各自に柱を支えさせて土を入れて微調整。
その間彼は指示に徹していました。

しかし彼の言葉に戸惑いながらも作業を続けていくと、あの大きな小屋が隣に移動してしまったではないか?

恐るべき設計、恐るべき指示力。匠ですね。


小屋の移動が終わった後は地味に屋根を張り替えていました。

こういう力仕事でも、みんなで参加した一体感や、ファクトリーを作るのを手伝った貢献感などが、みんなに良い影響を与えてくれたと思います。匠、またよろしくお願いします!



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